めでたく内定をもらって期待と不安でむかえた入社式
新入社員向けのオリエンテーションと研修を受け、いざ配属!
と思ったら、
- 「アレ・・・?思っていたのとなんか違う・・・」
- 「気づいたら何年も同じ仕事をしている・・・」
- 「本当は他のことがしたいけど、今更どうにもならない・・・」
現在進行系でこのような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
仕事は人生の大半を占めていますので、みなさんの大切な時間がやりたくないことに消費されているというのはとてもつらいことだと思います
かくいう私の『配属ガチャ』の洗礼を受けた一人です
突然地方に飛ばされて、泥臭い仕事ばかりやらされて、スキルもモチベーションも上がらない、低調な毎日を送っていました
そこから色々とありましたが、現在はリスキリングを経て配属ガチャから脱出し、自分の理想のキャリアやライフスタイルに一歩一歩近づいております
今回は私の経験を踏まえて、配属ガチャから抜け出す方法について共有したいと思います
配属ガチャはみなさんの行動次第で必ず脱出できます!
一度きりの人生です
誰かが決めたことに従う必要なんてありません
今回の記事がみなさんの配属ガチャ脱出のヒントになると嬉しいです
執筆者情報
ときすけ
- 30代会社員 & 副業ブロガー & 二児の父
- 工場勤務からリスキリングした経験有り
- ゼロからリスキリングを学べる情報を発信
- Microsoft365系アプリ、生成系AIが得意
- 社内のDX人材育成に従事
配属ガチャとは?
『配属ガチャ』とは、
新卒で入社した際の配属先(勤務地・職種など)が、希望通りではなく運で決まること
です
ガチャはご存知だと思いますが、お金を入れてダイアルを回すとランダムでおもちゃが出てくるアレです
最近ではソーシャルゲームで課金をしてキャラクターやアイテムが得られるガチャをイメージする方も多いかもしれません
またそれになぞらえた言葉で、
- 親ガチャ
- 上司ガチャ
- 隣人ガチャ
- 容姿ガチャ
などがありますが、配属ガチャもその中の1つです
人生は遊びでもゲームでもないのですが、運要素の強い事柄を〇〇ガチャと言うはなんとなくしっくりきてしまいます
なぜ配属ガチャが起きるのか?
だれもが希望の部署や仕事に配属されればハッピーですが現実はそうはいきません
配属ガチャになってしまうにはいくつかの理由があります
会社の都合
配属ガチャになる要因の1つが、会社都合で決められてしまうからです
会社が新卒採用する背景には、経営的な戦略や人の補充などの狙いがあります
当然新入社員が入りたい部署を自由に決められるわけではなく、入れる部署とその人数には限りがあります
会社は一応本人の希望や適性、能力に応じてできる限り調整はするものの、希望が叶う人もいれば、叶わない人もいます
私の経験では、
- 人手が足りない部署
- 新規事業
などに新入社員が回されるケースも多いと感じています
そのようなところでは、教育体制が整っていないので入ったものの、放置されたり、手駒として使われたりといった悲劇を生みます
また、人事と事業部門の連携が取れておらず、希望した部署の枠が空いていないため、全然希望と違うところに飛ばされる人も見てきました
会社は全体のバランスや適性などを考慮し、経営にとってベストな選択をしているだけです
しかし、新入社員からすると天国と地獄の分かれ目の『ガチャ』となってしまうのです
人事制度の問題
日本の会社で新入社員として入った方が総合職という職種に当てられるケースが多く見受けられます
総合職は、一般的にはジョブローテーションを通じて業務の幅広い知識をつけて、企業を支えるコアなポジションを与えられます
ですが、その分専門外のことや不得意なことまで幅広い仕事をオールラウンドにこなさなくてはなりません
大学等で学んだ専門的な知識やスキルが就職したら全く使わない、という方をよく見かけます
新入社員は即戦力というよりは、会社に合わせてOJTなどを通じて育てていくというのが現状です
また、一度配属されると、
- この人は適性がある
- 大事な戦力だから異動させたくない
と思われて、本来の総合職としてのジョブローテーションが行われず、ずっと同じ部署に居続けることもよくあります
希望を言うチャンスもなく、既成事実としてその部署にいることを強いられている方も多くいると考えています
海外のようにジョブやスキルに応じて仕事を与えるのではなく、総合職として育てていくという考え方なので、ガチャ的な配属も受け入れなければならない状況になっているような気がします
部署による当たり外れ
部署による当たり外れも配属ガチャの要因と言っても良いでしょう
例え自分の希望に叶う部署や業務につけたとしても、上司や同僚、取引先、職場環境などが外れてしまっては、自分にとってマイナスにしかなりません
- 上司がパワハラをする
- 職場にマニュアルもなく、同僚や先輩社員が教えてくれない
- 顧客が威圧的でノイローゼになりそう
- 業務量が多すぎて残業が80時間を超えそう
- 予想もしなかった地方に飛ばされてしまった
私の個人的な見解になってしまうかもしれませんが、同じ会社なのに部署による職場環境の差が大きいというのは、かなりあるように思います
業務内容としては大差ないのに、「なんで自分ばかり辛い目に合うのだろうか・・・」というのも私も経験しています
このようなことが起きる背景には、会社の人事部が職場環境の調査や改善に力を入れていない、適正な評価ができない、といったことがあると思います
こればかりは配属してみないと分からない部分がありますが、部署の当たり外れに人生が左右されてしまうというのも配属ガチャと言われる要因の1つです
希望を叶えたいという意識
誰だって自分の希望を叶えたいはずです
ましてや就職という人生の一大イベントですから、これから長く勤めていこうと思っている会社で、能力を活かせること、やりたいこと、を実現させたいと胸を躍らせていることでしょう
しかし、入社前に会社から入社誓約書を渡されると思います
そこには配属、異動、転勤などに関して、会社の命令に従うことと書かれている場合が多いです
実際には入社誓約書にサインをするので、配属ガチャはある意味しかたのないことなのもしれません
ですが、期待に胸を膨らませている新入社員にとっては、そのギャップが不満となり、配属ガチャという言葉で広まってしまうのです
配属ガチャから抜け出すための4ステップ
配属ガチャを回避することは難しいですが、配属ガチャは決して抜け出せないものではありません
一度配属されて何年もたったからって、あきらめる必要は微塵もないです
自分の人生ですので、やりたいことができるように変えていきましょう
ここでは、配属ガチャから脱出するための4ステップについて解説していきます
現状把握
まずは自分の現状を把握することから始めてみましょう
ここでいう現状というのは主にキャリアに関する以下のようなことです
- スキル
- 経験
- 年齢
- 経歴
- 役職
- 仕事での成功体験
- 収入
- 労働時間
- ワークライフバランス
- 好きなこと
- 嫌いなこと
- 得意なこと
- 苦手なこと
配属ガチャされてから、どのくらいの期間、何をしてきたかというのは人それぞれです
それを一旦棚卸して、俯瞰して自分を見てみるのです
現状把握する目的は、今の自分とまっすぐに向き合うことです
見たくない現状もあるかもしれませんが、まずは客観的に事実をとらえることが重要です
何か対策を打つ時には、現状を正しく捉えないと、間違った対策を行いかねません
転職するというわけではないですが、履歴書を書いてみるのもおすすめです
転職サイトに登録すると、フォームに沿って自分の棚卸ができます
そして同時に、自分の人材としての価値を考えさせられるきっかけにもなります
みなさんの現状はどうでしょうか?
他人にアドバイスするかのように客観的に自分の現状をとらえられるようになればOKです
目標を決める
現状把握ができたら、自分がどうしたいのか?について考えましょう
「配属ガチャから脱出したい」というのはわかりますが、もっと具体的にどうなりたいかをイメージをしてみてください
- 同じ業務だけど別の課に移りたい
- 営業部から事務系の部署に行きたい
- エンジニアではなく研究開発をしたい
- 語学を活かせる仕事をしたい
- デジタルスキルを身に着けられる仕事がしたい
- 他の会社に転職したい
- フリーランスとして独立したい
人によって目指す地点は様々かと思います
ここで一つ注意点なのですが、目指すべき目標は現状とギャップが大きすぎないようにしてください
ギャップが大きすぎると達成不可能なものとなってしまいますので、現状を変えることのモチベーションが下がってしまいます
コツとしては、頑張れば達成できるレベルにすることです
そのために最初のステップで現状把握を正しくする必要があります
スキルの獲得
今はまだ目標と現状にギャップのある状態かと思います
もし、目標地点に行くのに足りないスキルがあるのであればそれを補う必要があります
新入社員として採用されるときとは違い、配属ガチャから脱出するときは一人前のビジネスマンとして扱われます
当然ある程度即戦力を求められますので、人材を受け入れる側も厳しい目で見てくることを念頭に置きましょう
配属ガチャでずっと同じ業務を続けていた方に取ったら、少しつらい作業になるかもしれません
ですが、
- 現状を変える
- 自分の人生を豊かにする
ためには必要なプロセスです
慣れていない方は少しずつでもよいですが、スキル獲得の時間を確保し、継続するように心がけましょう
また、スキルが身に着けば自信になりますし、自分をアピールするときも堂々とと話せるようになります
スキル獲得に関する、習慣化や時間の確保については以下の記事で詳しく解説しています
アピールする
スキル獲得し、準備が整ったらアピールしましょう!
目的は、自分が新しい部署や職業に就くことです
ですので、その受け入れ先に届くようにアピールをするのです
ここで、私が特に大切だなと思っていることは『言ったもん勝ち』という精神です
日本人は謙虚さが褒められる文化なので、なかなか自己主張をしません
そんな中で自分は「こうしたい」と主張すると、単純に目立って、実際にそうなる場合があります
声が大きい人の思うとおりに物事が進むという経験をみなさんもしたことはないですか?
配属ガチャになる要因のところでも書きましたが、声を上げないと「この人は今の仕事で特に不満はないんだな」と思われてしまいます
例え劣悪な職場環境で自分が心底嫌だったとしても「耐性がある」という都合の良い解釈をされるのです
自分の望むポジションにつくためには、はっきりと意思表示をすることが大切です
意思表示のやりかたはケースバイケースですが、
- 人事に言う
- キャリアレビューシートに書く
- 上司に相談する
- 自分が行きたい部署の所属長に言う
などが考えられるでしょうか
また、同時にスキルもアピールしましょう
私は「即戦力です、使えます」ということを、多少誇張するくらいに言うのです
恥ずかしい気持ち、後ろめたい気持ちもあるかもしれません
ですが、これは人生がかかったことなのです
そのために必要な手段としてアピールをするわけですので、決して手を抜いてはいけません
キャリア形成については、よろしければ以下の記事も参考にしてみて下さい
最後に
今回は『配属ガチャから抜け出す方法』について解説しました
私も配属ガチャに悩まされ続けていましたが、めでたく脱出することができました!
何度も言いますが、大げさではなく配属ガチャによって人生が左右されてしまいます
多くの日本人は自分でキャリアを築くということに慣れていませんので、受け入れて行動できない方も多くいらっしゃいます
当サイトではリスキリングを中心に、スキル獲得やキャリア形成のノウハウを発信しています
ぜひともほかの記事も見てみてください
コメント