リスキリングに取り組む多くの方は平日は働いていますので、学習できる時間は仕事が終わってから寝る前のわずかな時間かと思います
しかも、仕事上がりで疲れていますし、家に帰れば色々なやりたいことの誘惑があり、結局学習せずに明日を迎えるなんてことがほとんどではないでしょうか?
私も以前はスキルを身に着けようと思いつつ、時間がないことを言い訳をして何もしない毎日を過ごしていました
特に日本人は一度社会に出ると学習習慣がなくなりますので、いきなりやろうと思っても続かないことが多いです
ですので、リスキリングの時間をしっかりと作るための思考法をマスターする必要があります
今回は私が時間を作る上で重要に思っている考え方を共有させていただきます
これらを意識的にできるようになればリスキリングの時間確保に大きな助けになると思いますのでぜひともご覧になってみてください!
執筆者情報
ときすけ
- 30代会社員 & 副業ブロガー & 二児の父
- 工場勤務からリスキリングした経験有り
- ゼロからリスキリングを学べる情報を発信
- Microsoft365系アプリ、生成系AIが得意
- 社内のDX人材育成に従事
時間を作る上で理解すべきこと
まず、これまで時間を作るという表現をしていましたが、正確には時間を作って増やすことはできませんので、自分の限られた時間の使い道を決めることになります
私たちには仕事、家事、育児、食事、睡眠、趣味など様々なやるべきことがあります
その中で時間を何に使うかを日々選択しているとも言えるでしょう
つまり、時間を作るということは、優先順位を変えるということです
リスキリングを行うということは今までになかったリスキリングという時間の優先順位を他のものより上げることになります
場合によっては何かをやめるという選択も必要です
忙しい毎日を送っている私たちには時間の確保は簡単ではありませんで、しっかりと考える必要があります
時間の優先順位の付け方
優先順位を決めるフレームワークとして、アメリカのスティーブン・R・コヴィー氏が提唱した『緊急度/重要度マトリクス(アイゼンハワーマトリクス)』が有名です
このマトリクスは重要度×緊急度の2つの軸で、以下のようにタスクを4つの領域に分解して考えます
この考え方は主に業務を行う上でのタスクマネジメントの手法として広く知られていますが、業務以外の自分時間をどうマネジメントするかを考える上でも非常に有効です
それでは、それぞれの領域はどのようなアクションが有り、どのように改善すべきかをみていきましょう
※業務ではないのでタスクではなくアクションと表現しています
A:緊急かつ重要
Aの領域について
Aの領域は緊急かつ重要のため、必ずやるべきアクションとなります
例として挙げられるのは以下のようなものです
家事全般、仕事、育児、食事、睡眠、家族団らん、大切な趣味
生きる上で、良い人生を送る上で、かかせないことと考えればよいでしょう
ですので私は自分のアイデンティティを形成する上で重要な趣味などもここに含めて良いと考えています
また家族団らんのような時間もおろそかにしてはいけません
家庭内が円満であることはリスキリングを成功させる上でも大切です
自分の時間を使ってスキルを身につけるのですが、それは同時に家族と共有する時間も奪うことになります
家族の理解や協力が得られることで、リスキリングもうまくいくようになります
リスキリングを行った先の人生には家族との時間がもっと増えるような理想を描いているのであれば、それを削ってリスキリングに取り組むのは少し本末転倒な気がしますので、リスキリング中も家族との時間を十分に持つようにしましょう
少し長く書きましたが、私もリスキリングを重視して家庭内がギクシャクしたことがありますので、経験談として強調しております(笑)
Aの領域の時間の作り方
Aの領域は基本的にやるべきアクションですので、なくすことはできません
ですが、ものによっては効率化することで時間を作ることもできます
効率化の方法① 短縮する
例えば以下のようなことが挙げられます
- 仕事を早く切り上げて時間を作る
- 週末に料理をまとめて作り置きしておく
生産性を上げる、まとめて行う、順序を入れ替える、などの発想で考えるとなにか良いアイデアが浮かぶかもしれません
効率化の方法② 探しものを減らす
年間150時間も探しものに費やしているという試算があるくらい、人は探しものに時間を使っています
探すという行為は必要ですが、早く見つかるように以下のような工夫してみるとよいです
- 物を減らす
- 整理整頓する
- ルールを守る
3番目のルールを守るは、使ったらもとに戻すということです
整理したのにまた散らばった状態に戻っては意味がないので、決められた場所に戻すことが大切です
また、パソコンやスマートフォンであれば検索窓を活用するのも良い手段です
よくフォルダ内、サイト内を一回一回開いてみて探すようなことをしてしまいがちですが、検索窓にキーワードを入力するとすぐに見つかることもあります
普段使っていないと忘れがちですが、地道に探すよりは遥かに効率が良いので積極的に使用しましょう
効率化の方法③ 他の人に任せる
自分ではなくてもできることは他の人に任せるというのも効率化の一つの手段です
家事や仕事でももちろん相談が必要になりますが、協力してもらうように呼びかけることで自分の時間を増やせるかもしれません
またお金を使って時間を得る方法もあります
- スーパーに行って買い物をするのが面倒であれば、宅配サービスを利用する
- 自家用車で移動するのではなく、指定席の列車で学習する
などです
お金はかかりますが、余裕がある人は検討してみても良いかもしれません
効率化の方法④ スキマ時間を活用する
あ効率化とは少し観点が異なるかもしれませんが、スキマ時間をリスキリングに活用することも良い方法です
外すことのできない用事でも移動時間や待ち時間などのスキマ時間があるはずです
その時間を学習時間にあてられれば、学習効率を上げることができます
そのためには常に学習できる”もの”を携帯しておく必要があります
本でも良いのですが少しかさばるので、スマートフォンやタブレットで学習できるようにしておくと良いでしょう
- 電子書籍
- 音声メディア(podcast、voicyなど)
- 動画(Eラーニング、Youtube)
このようなものをデバイスに仕込んでおいて、時間があったらサッと学習する
私も通勤時間、昼休み、ちょっとした待ち時間などはすべてリスキリングに使っています
みなさんもいつでもどこでも学習できるように準備しておきましょう!
B:重要だが緊急でない
Bの領域について
Bの領域は重要ですが緊急でないので、つい後回しにしがちなアクションです
例として挙げられるのは以下のようなものです
リスキリング、自己啓発、効率化、療養、運動
Bの領域は自分の成長や健康に関することなど、コツコツ積み上げて将来的にリターンが来るようなタイプが多いです
緊急だが重要ではないCの領域を先に対応しがちですが、本来優先すべきはBの領域です
リスキリングはこのBの領域に入ります
Bの領域の時間の作り方
今回はリスキリングのための時間を作ることを目的としていますので、この領域に時間を使うようにする必要があります
Bの領域はつい後回しにしてしまいがちなので、しっかりと計画を立てたり、習慣を作って取り組むことが大切です
計画の立て方や、習慣の作り方については以下の2つの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください
C:緊急だが重要でない
Cの領域について
Cの領域は重要でないのですが緊急なので、つい対応してしまって時間をムダにしてしまうことが多いです
例として挙げられるのは以下のようなものです
急な電話、売り込み、ムダ話、必要性のない会議、付き合い、飲み会
Cの領域は予定していないのに突然他人からの干渉されるものが多いです
目の前に人がいるので急いで対応しないとと思うのですが、重要性を考えるとできれば断りたいようなものばかり
Cの領域の時間の作り方
Cの領域は何よりやらない勇気を持つことが大切です
コツとしては流されないで自分の軸をしっかり持つことを意識することです
いきなり自分を変えるのは難しいですが、徐々に考え方を変えて慣れていけばよいです
まずは長期的に考えて自分の人生にとってどちらが重要なのかを天秤にかけてみましょう
本来やるべきはBではなくCの領域のリスキリングであることをしっかりと認識します
そしてリスキリングを自分の生活の中の予定として組み込みます
予定があれば断る理由もできますので、以前よりも勇気を持って断れるようになると思います
また時には嘘も方便ですので、理由をつけて回避することも致し方ないと思います
私はこのような考えを持ってから、あまり自分にとってメリットのないことは断るようにしています
飲み会はその代表例で、誘われてもMAX月一回までとルールを設けてます
ゼロの月も多いですが行っても月一回までです
ある意味キャラ作りみたいなところもあって、このような行動を続けていくと、周りも何となく空気を呼んでくれます(笑)
D:緊急でも重要でもない
Dの領域について
Dの領域は緊急でも重要でもないので、まっさきにやめるべきアクションです
例として挙げられるのは以下のようなものです
ゲーム、ショート動画、SNS、テレビ、漫画
Dの領域は暇つぶしなど短期的な欲求を満たすものがほとんどで、長期的に見たらムダになるものが多いです
ですが、Dの領域を無くすことが時間を作る一番手っ取り早い方法となります
Dの領域の時間の作り方
リスキリングの時間を作るためにはDの領域をやめる、または回数を減らすべきですが、Dの領域は楽しいので時間があればついついやってしまいがちです
人間は欲求に忠実な生き物なので、こればかりは誰でも同じで仕方ないことです
猛獣をコントロールするには猛獣使いが必要なように、言うことを聞かない自分ををコントロールするためには仕掛けが必要となります
遠ざける
そのついやってしまいがちなものを物理的に接触できないようにしたり、目につかないところに置いたり、簡単にできないようにハードルを設けたりします
具体的には、スマートフォンのアプリであれば削除する、アイコンを目につかない奥の方に置く、漫画であれば本棚の奥にしまって取り出しにくくする、といった具合です
少し辛いかもしれませんが、自分を変えるためには覚悟を持って行わないといけません
「やらないこと」を「やること」に置き換える
「やらないこと」ばかりに目を向けていると、ネガティブな感情を持ってしまうこともあります
そういう場合は発想を変えて、「やらないこと」を「やること」に置き換えてみることをおすすめします
例えば、
- 寝る前にソシャゲをやらない → 寝る前に30分本を読む
- 風呂上がりにダラダラテレビを見るのをやめる → お風呂から上がったらまずパソコンを立ち上げる
のような感じです
そして小さくても良いのでできたこと、やったことを褒めるようにしましょう
このようにすれば、やらないで我慢する辛さよりも、できたことに意識が向いてポジティブな感情を抱けるようになるはずです
最後に
今回は私が実際に行っている、リスキリングの時間を作るための思考ノウハウについて紹介いたしました
忙しい中で時間を作り出すということは容易なことではないです
ですが、今回の内容を参考にみなさんも取り組んでいただけると嬉しく思います
みなさんのリスキリングが成功するように応援しています!
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