- 毎日同じようなルーチン作業ばかり・・・
- やりがいもないし、スキルが育たない・・・
- 新しいスキルを身に着けたいけど何が良いのだろう?
そんな方におススメしたいのが、私も普段から活用している『RPA』です
RPAは簡単に言うとパソコンの業務を自動化できるツールのことです
- 特に毎日事務作業に追われている方
- 経理などのデータ入力作業が多い方
はぜひとも覚えておきたいスキルです
現在デジタルテクノロジーの発展により、あらゆるものが自動化できるようになりました
今までのように手作業しかできない方の仕事がどんどん奪われようとしています
ただ傍観しているだけでは失業してしまいますので、自動化ツールを使いこなす側に回りましょう!
- なんだか難しそう・・・
- 自分にもできるのだろうか?
という声が聞こえてきそうですが、大丈夫です!
難しいプログラミングの知識は要りませんし、初心者でも比較的簡単に扱えます
今回はこれからリスキリングを始めたい人におススメの『RPA』について詳しく解説していきます
執筆者情報
ときすけ
- 30代会社員 & 副業ブロガー & 二児の父
- 工場勤務からリスキリングした経験有り
- ゼロからリスキリングを学べる情報を発信
- Microsoft365系アプリ、生成系AIが得意
- 社内のDX人材育成に従事
RPAとは?
RPAとは、
Robotic Process Automationの略で、マウス操作やキーボード入力などパソコンで行う作業を自動化できるツール
のことです
自動化というとExcelのマクロを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、マクロと違って基本的にはコードを書く必要はありません(ツールによっては必要な場合もあります)
また、自動化できる対象はExcelだけに限定されず、
- 社内システム
- Webブラウザ
- Officeソフト
など、PCで操作できるものであればほぼ全てをカバーできます
パズルを組み合わせるようにコマンドを並べていくようにして自動化のプログラムを組んでいきますので、初心者でも比較的取り組みやすいです
※RPAで作成するプログラムはツールによって、『シナリオ』、『フロー』などと呼びます
RPAは、
- 少子高齢化や労働生産性の低迷
- 働き方改革やコロナ禍による業務のデジタル化
- コスト削減、ミス削減、競争力強化
のような社会的な課題を自動化で解決するためにその重要さを増してきています
RPAのメリット
1. 生産性向上
自動化のメリットは何といっても生産性が上がることです
RPAは人間よりも遥かに速く、正確に作業をこなすことができます
特に業務ボリュームの大きいルーチン作業をRPAで自動化することで、大幅な時間短縮を実現し、業務処理速度を向上させることができます
また、RPAを取り組む過程で、今まで行っていた業務フローの効率が悪い部分や属人的になっている部分が見直されることもあります
2. ヒューマンエラーの低減
RPAはロボットですので人間が命令したとおりに動きます
人間の場合は集中力の低下や体調不良、突然の邪魔が入るなど、ミスすることもあります
しかし、RPAは疲れることも、感情に左右されることなくただ言われた通りに作業をこなします
神経を使うような作業やミスが起きやすい繰り返し作業をRPAで自動化することで、ヒューマンエラーを低減することができます
2. ストレスの低減
「一桁間違えただけで大変なことになる・・・」
というストレスの多いデータ入力作業でもRPAを使えばその心配はなくなります
前述のとおりロボットですので、プレッシャーなど感じずに正確に作業をこなしてくれます
RPAは従業員のストレスの低減にも役立ちます
3. 付加価値の高い業務に集中できる
RPAで単純作業を自動化できれば、従業員はより創造的で付加価値の高い業務に集中できる時間を作ることができます
例えば、データ分析や企画立案など、高度なスキルや経験が必要な業務に集中することで、企業全体の競争力向上に繋げることができます
RPAを起点に新しい業務にリソースを割くことができ、新たなリスキリングの機会も得ることができて一石二鳥です
4. コスト削減
企業側としてのメリットとしては、RPA導入によって人件費や残業代などのコストを削減することができます
特に人手不足が深刻化している企業にとっては、RPAは強い味方となるでしょう
また、RPAは既存のITシステムの使いにくい部分を、システムの追加や変更することなく自動化できます
一度RPAを導入すれば、ランニングコストが比較的低いため、費用対効果の高い投資と言えます
5. 働き方改革
RPAのスキルは働き方改革にも貢献できます
- 単調な作業から解放されることでのモチベーション向上
- 労働時間短縮によるワークライフバランスの改善
- デジタルスキルの獲得によるテレワークの推進
など、RPAを習得することで、自分の働き方が変わる可能性は十分にあります
RPAは初心者でも簡単!
RPAはいわゆるローコード/ノーコードツールといわれるもので、難しいソースコードを書かずにプログラムを組むことができます
ローコード/ノーコードツールは、プログラミングの知識がなくても、視覚的な操作やドラッグ&ドロップでアプリケーションやシステムを開発できるツール
初心者でも操作は簡単で、ブロックのようにコマンドを並べていくだけで、プログラムを組んでいきます
分岐や繰り返しといったプログラミングの初歩的な知識も身につきますので、プログラミングに興味がある方にもオススメです
画面のイメージは以下のような感じです(画像はMicorosoftのPower Automate for Desktop)
引用:無償提供の Power Automate Desktop でフローを自動化しよう!|Microsoft
こどもがプログラミング学習で用いるScratch(スクラッチ)のような感じです
RPAでできること
RPAは、パソコン上で操作するものであればほぼ自動化することができます
具体的には以下のような作業があげられます
作業名 | 作業内容 |
---|---|
データ入力 | エクセルへのデータ入力、顧客情報の登録、請求書の作成など |
データ転記 | 異なるシステム間でのデータ転記、顧客情報の更新、在庫情報の管理など |
データ集計 | 売上データの集計、顧客満足度の分析、アンケート結果の分析など |
レポート作成 | 日次・週次・月次レポートの作成、営業資料の作成、顧客向け資料の作成など |
メール送信 | 顧客への案内メール送信、注文確認メール送信、定期報告メール送信など |
フォルダ操作 | ファイルの移動・コピー・削除、フォルダの作成・削除・リネームなど |
システム操作 | ログイン・ログアウト、画面遷移、データ入力など |
Webスクレイピング | Webサイトから必要な情報を自動的に取得 |
RPAで特に力を発揮するのは、繰り返しの作業です
同じことを大量に繰り返すような業務は、プログラムを組みやすく、自動化による改善効果も大きくなります
代表ツール
RPAツールは様々なものがありますが、代表的なツールは以下になります
ツール名 | 特徴 | 無料プラン | 有料プラン |
---|---|---|---|
UiPath Studio | 高機能で拡張性が高い 複雑な業務自動化にも対応 | ◯ | 月額4,080円~ |
Power Automate for Desktop | Microsoft製のRPA Office製品との連携がスムーズ | ◯ | 月額1,250円~ |
Automation Anywhere | 使いやすく、初心者向け クラウド型とオンプレミス型を選択可能 | ◯ | 月額5,400円~ |
Blue Prism | セキュリティ機能が強固 高い安定性と拡張性 | ◯ | 見積もり |
WinActor | 日本語対応が充実 使いやすいインターフェース | ◯ | 月額3,300円~ |
BizRobo! | 低価格で導入しやすい 初めてRPAを導入する企業向け | ◯ | 月額1,650円~ |
PRAではUiPathが一番有名です!
個人的にはWindows10か11のPCがあれば無料で使える『Power Automate for Desktop』がオススメです
私も使ってます!
個人的なオススメはMicrosoftの『Power Automate』です
なんとWindows10か11であれば無料で使うことができます
WindowsのPCを持っていれば導入のハードルが低いので、気軽に試すことができます
RPAスキルの習得方法
1. オンライン学習サービス
RPAの習得にはオンライン学習がオススメです
実際の画面を見ながら講師が教えてくれますので、初心者にとっては理解しやすいですし、臨場感もありますので続けやすいと思います
私はUdemyのRPA講座を利用したことがありますが、初心者向けのわかりやすい講座も充実していました
上記は有料となりますが、無料で学べる手段としてはYouTubeがオススメです
YouTubeでも各RPAツールの使い方について解説されている動画が多数ありますので、十分活用できます
RPAツールの企業が提供している無料のオンライン講座です
また、UiPathアカデミーやMicrosoft Learnなど企業が提供しているオンライン学習もありますが、少しとっつきにくいのであまりオススメはしません
PCでオンライン学習をするときは、セカンドモニターかタブレットなど別のモニターを準備したほうが学習効率が上がります
2. 書籍
RPAに関する書籍も多数出版されています
書籍は、体系的に学習したい方や自分のペースで進めたい方におすすめです
また書籍はセミナーなどに比べると費用も安く済みますので、自分だけでしっかりと学べる方は書籍での学習も良いと思います
3. 資格取得
RPAの資格取得を目指すのも学習方法の1つです
UiPathやPower Automate、Automation Anywhereなど、資格取得可能なRPAもあります
資格取得に向けて勉強することで、RPAの知識を体系的に身につけることができます
また、資格取得はスキルの証明になりますし、転職などで有利になります
4. ハンズオントレーニング
RPAのスキルを習得するためには、座学だけではなく実践が大切です
ある程度操作を覚えたら、実際に自分の業務を自動化してみましょう
実践を行うことで、新たな疑問が出てきたり、つまずいたりすることが出てくると思います
それをインターネットなどで調べて解決することで、RPAスキルやデジタルリテラシーを高めることができます
おわりに
今回はRPAスキルの紹介をさせていただきました
特に事務職の方、PCのルーチン作業が多い方にはオススメですので、ぜひリスキリングに取り組んでみてください!
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