会社員のほとんどの方は、リスキリングをするときに自分のプライベートの時間を使って行うと思います
本来リスキリングは会社などの組織が主導で行うものですが、今の日本の現状はリスキリングが個人任せになっているところが多いです
ですが、会社で働いた後に疲れた体にムチ打ってリスキリングするのはかなり大変だと思います
私も会社員として働きながら日々リスキリングに取り組んでいますが、最初は時間がなくて苦労しました
しかし、今では仕事をさっさと切り上げて、リスキリングに集中できる時間を確保できるようになりました
今回は私が、試行錯誤の中で身につけたリスキリングのために早く帰るテクニックと心構えについてご紹介いたします
リスキリング以外にも自分のプライベートの時間や休息の時間、家族と過ごす時間を確保する上でも、早く帰ることが大切ですので、今回の内容が参考になればうれしいです!
執筆者情報
ときすけ
- 30代会社員 & 副業ブロガー & 二児の父
- 工場勤務からリスキリングした経験有り
- ゼロからリスキリングを学べる情報を発信
- Microsoft365系アプリ、生成系AIが得意
- 社内のDX人材育成に従事
仕事を頑張らない
早く帰る話の前に、大切な心構えをお伝えしたいと思います
真面目な人に怒られそうですが、まずは『仕事を頑張らないこと』が大切です
頑張らないというのは言い換えるとリスキリングの余力を残すということです
仕事でエネルギーをすべて使い切ってしまってはリスキリングどころじゃないですよね?
個人的な考えですが、会社員としての仕事は自分の役割以上のことはやらなくて良いと思っています
頑張った分だけ報酬に反映されたり、スキルが上がったり、自分にメリットがあるなら良いと思います
しかし、多くの日本の会社は年功序列なので、頑張って成果を出したところで年一回の昇給なんて微々たるものです
それよりも、ダラダラ仕事して残業代をもらったほうが圧倒的に稼げますし、頑張った感が出て評価も上がる始末・・・
それであれば、要領よくやるべきことだけさっさとやって、リスキリングなどのプライベートタイムのためにエネルギーを残しておいたほうがよっぽど得です
仕事を頑張らないようにするコツ
仕事を頑張らないようにするコツとしては、自分の役割や責任を明確にすることです
役割や責任が曖昧で何でもかんでもやらせようとするのが日本企業のよくないところです
みんなで一丸となって頑張ろう!というスローガンは良いのですが、気づいた人がや仕事ができる人に業務が集中していまいます
『やりがい搾取』なんて言われていたりしますが、仕事に対するやりがいを利用して、必要以上に労働させることもよくある話です
海外企業のようにジョブディスクリプションという担当業務についての職務内容を詳しく記載した文書があれば良いですが、ない場合がほとんどでしょう
そういう時は自分で自分の業務をExcelか何かでまとめるのも良いと思います
それを上司と1 on 1などで合意しておけば、文句を言われる筋合いは有りません
また自分の業務の整理や異動などで引き継ぎするときにも役に立ちます
会社と従業員の関係は契約の上で成り立っています
家族でも友人でもありませんので、自分のことを第一に、もっとドライに考えても良いのではないでしょうか?
ECRS(イクルス)で業務効率化
早く帰るためには仕事を早く終わらせる必要があります
その日の業務が終わらなければ帰れませんからね
業務効率を上げるには、ECRS(イクルス)というフレームワークに従って進めると効果的です
ECRSは、以下の4つの言葉の頭文字を取った業務効率化のフレームワークです
- Eliminate(排除):不要な作業をなくす
- Combine(結合):複数の作業を1つにまとめる
- Rearrange(再配置):作業の順序や場所を入れ替える
- Simplify(簡素化):作業をシンプルにする
これらを順番に検討することで、無駄な作業を減らし、仕事の効率化を図ることができます
それでは具体的にECRSの進め方を見ていきましょう
まずは効率化で一番ダイレクトに効くムダの排除です
次のようなムダに当てはまる場合は、ぜひムダをなくしていきましょう!
会議のムダ
会議はムダの巣窟です
会議の目的やファシリテーターを決めずに始まる会議が多いのではないでしょうか?
以下のような会議があるのであれば、可能であれば参加を見送り、自分のやるべきことに集中したほうが良いでしょう
- 何も決まらない会議
- 聞いているだけの会議
- 今となっては目的もなく定例でやってる会議
- 人数が多すぎる会議
- ムダ話が多い会議
資料作成のムダ
社内資料や議事録など、作るには作るけどあまり活用されないケースはよくあると思います
前任者が今まで作ってきたからというだけで作り続けているというように、作ることが目的化している業務はないでしょうか?
部署の目標やKPIに影響がないのであれば、やらないという選択肢も考えたほうが良いと思います
コミュニケーションのムダ
社内なのに長文メールでやりとりしているというのもムダの1つです
メールの場合は、
- 〇〇さん、お疲れ様です。〇〇です。
- 以上、よろしくお願いします。
など、どうしてもかしこまった文章をになるので作成に時間がかかります
またタイムリーに見るわけではないので、確認が遅れればその分仕事が後ろ倒しになります
今はSlackやTeamsなどのチャットツールが導入されている企業も多いと思います
チャットもしくは通話で聞けばすぐに分かる話を、時間をかけてメールを書くのは非効率的です
重複作業のムダ
重複作業でムダになるケースも多いです
担当分けがあいまいで、2人で同じ作業を行っていたいたということはないでしょうか?
どんなタスクでも誰がいつまでにやる、というのを意識する必要があります
また、過去に誰かがやった仕事を、一からやり直すということもよくある話です
これは社内共有されていないことが背景にありますが、報告書や表計算のフォーマットなど、すでにあるものを流用すればすぐに解決できることもあります
何か作る時はまず社内やネット上など、使えるものがないか探してみましょう
続いては結合です
複数の書類や業務を一つにまとめることで業務効率化ができないか検討してみます
例えば、
- 各々が別の場所で行っていた作業を1つの場所にまとめる
- それぞれが一気通貫でやっていた業務を、得意分野ごとに分配する
のような感じです
また中断を減らすというのもCombine(結合)の1つです
チャットやメールなどの通知をOFFにし、作業に集中できる時間を確保して一気に片付けてしまうことも効率化に繋がります
Rearrange(交換)では、業務フローや作業場所などを入れ替えることで効率化を検討します
例えば、
- 営業ルートを入れ替え、時間や距離の短縮をする
- 課長の最終チェックの前に一度先輩社員のチェックを設け、大きな手戻りを減らす
というようなことです
私のおすすめは、ルーチン作業をなるべく朝早い段階でやって、頭を使う仕事は最後に持ってくるという方法です
ルーチンはやることが決まっているので、迷わず進めることができます
対して頭を使う仕事は調べたり、考えたりする必要があるので時間の終わりが読めません
先に頭を使う仕事をやると、ルーチンをやる時間がなくなってしまうこともありますので、迷わずできるルーチンを最初に持ってくる方が全体的な完了時間が早くなる場合が多いです
最後はSimplify(簡素化)です
- 複雑な作業をシンプルに分かりやすくする
- 使いにくいフォーマットやシステムを使いやすくする
- ツールやRPAの導入による自動化
などが考えられます
新しいデジタルツールを使ってみたり、RPAにチャレンジしてみたり、それ自体がリスキリングにつなげることができます
不便だなと思う業務はデジタルツールの導入で解決できないか、ぜひとも検討してみましょう!
その日やることを明確に
会社での仕事は目標や計画があると思います
極端な話、それ達成できれば早く帰ったところでとやかく言われる筋合いはないです
そのためには、目標達成までの計画を日々のタスクレベルまで細分化する必要があります
今月はここまでやるから、今週はここまでやれば良くて、じゃあ今日はここまでやっておけば問題ない!
というのが分かるようになっていれば良いわけです
上司に大丈夫か?と聞かれても、
「オンスケで進んでます!」
と言い放てるようにその日やることを明確にしましょう
早く帰るマインドの醸成
業務効率が上がり、仕事が早く片付いたとしても、「先に帰るのは後ろめたい・・・」という気持ちは良く分かります
こういう時は早く帰るマインド身につけましょう!
リスキリングは立派な用事
会社には用事がないと早く帰ってはいけないような雰囲気があります
- 病院
- 野球観戦
- 会食
など、外せない用事があればみなさんも早く帰りますよね?
それと同じで、私はリスキリングだって立派な用事だと思います
むしろ、自分の人生を変えるためにリスキリングをするわけですから、超重要な用事です
リスキリングじゃなくても、家で妻の作った温かいご飯を食べるのも、子供に今日の学校の出来事を聞くのも、大切な用事です
何かイベントがなければ帰ってはいけないことなんてありません
自分の人生の時間は限られています
日々の自分の時間を確保することは、とても重要なことだと認識しましょう
早く帰るキャラになる
みなさんの会社にも、早く帰る人、いつも遅くまで残っている人、がいると思います
その人を見ていてどう思いますか?
この人はそういう人なんだ、と言う認知になっているので、特に何も思わないのではないでしょうか?
早く帰るのは周りの目線を気にしてしまいますが、自分が他人を見るように実は特に何も思われていないものです
最初は抵抗があるかもしれませんが、何回か繰り返して『早く帰るキャラ』を確立してしまえばこっちのものです
自分はやるべき業務を終えてますし、帰ってリスキリングするという大義名分がありますから、堂々と帰りましょう!
おわりに
今回は、リスキリングのために早く帰るテクニックと心構えについて紹介させていただきました
全ては自分の人生のため、リスキリングのためです
早く帰ることは目的を達成するための手段と割り切って、覚悟を決めて帰りましょう!
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