「50代といえばキャリアの終盤だし、あとは定年まで惰性ですごしたい・・・」
このような考えを持っていたら、今すぐ見直すべきです!
- 健康寿命の延伸
- AIやロボットの発展による失業
- 終身雇用制度の崩壊
など、時代は急速に変化し、それに対応しなければ淘汰される未来が目の前まで来ています
自分の未来を守るために今から始めるべきことが、新たなデジタルスキルを獲得し、新しいキャリアを築いていく『リスキリング』です
人生100年時代ですので、50代からでも決して遅くはありません
むしろ、まだ周りの人が取り組んでいない今こそ差をつけるチャンスです
今回は、
- 50代の方がリスキリングを始めるべき理由
- 50代の方がリスキリングするときに必要なマインド
について詳しく解説していきます
ぜひ、リスキリングの必要性を理解し、今から始めてみましょう~
50代でもリスキリングが必要な4つの理由
理由1:キャリアの長期化
日本人の平均寿命は年々伸びており、就労可能な期間が長くなっています
2022年の日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳です
また、以下のように65歳以上の就業者数は毎年増加し、2021年は909万人となっています
引用:就業者数は18年連続で増加し、65~69歳の就業率が初めて50%超え|独立行政法人労働政策研究・研修機構
これまでなら50代はキャリアの終盤だと思われていましたが、現在は70代や80代までキャリアを継続する人も少なくありません
人生100年時代と言われていますが、キャリアが長期化し就労を続ける人が増加しています
理由2:技術の急速な進化
AIやロボットなど、新しい技術が急速に発展しています
これらの技術は生活や仕事を便利にしますが、一方で人間の仕事を自動化し、職業が失われる危機が訪れています
2023年5月に開催された世界経済フォーラムの予測では、
2027年までに6900万件の雇用が創出され、8300万件の雇用が消失する
とされています
実際に無くなる可能性のある仕事については以下の記事でまとめています
今後は健康寿命が延びて、働きたいという意思は有っても職業に就けないという状況が発生します
失業してから行動するのでは遅すぎます
このような状況を自分事と捉えて、今からリスキリングを始めることが必要です
理由3:雇用環境の変化
日本企業が成長していた時代は終身雇用制度のように、会社が従業員を一生面倒見るということが成り立っていました
しかし、現在は不確実で先の見えない時代です
入社すれば一生安泰と言われた大企業が倒産するなんていうことも起こり得ます
企業が従業員を雇い続ける保証はなく、終身雇用制度はもう過去のものと考えたほうが良いでしょう
このような状況下で、
- 転職
- 副業
- フリーランス・独立
など、自身のキャリアについて可能性を模索しなくてはなりません
ですが、50代でいきなり上記のようなことを行っても、収入ダウンなど今よりも労働条件が悪くなる可能性があります
そこで必要になるのがリスキリングです
50代でのリスキリングは今まで培ってきたスキルや経験にプラスして、デジタルスキルを持ち合わせることが最適解です
50代で新しい技術に前向きで、デジタルスキルを持ち合わせている人材は逆に希少となります
今までの従来のスキルとデジタルスキルをを掛け合わせて、イノベーションに寄与できる人材を目指すべきでしょう
このように、雇用環境の変化に合わせて、スキルも変化させなくてはなりません
理由4:ワークライフバランスの重視の価値観
コロナ化以降人々の価値観は変化しました
リモートワークの普及や身近な人の死によって、より自分の時間や人生を大切にするような価値観が広まりました
それは、若い世代だけでなく中高年の方にとっても同じでしょう
自分のライフスタイルに合わせて、好きな時間・好きな場所で働くためには、リモートでも仕事ができるスキルが必要です
仮に80歳まで働くとすればあと30年もあります
これからの人生はまだ長いですから、諦めるべきでは有りません
理想のライフスタイルを実現するために、今のうちからリスキリングを始めることも必要な選択です
50代からのリスキリングで必要な4つのマインド
50代からリスキリングを始めるのは、決して容易なことではありません
なぜなら、今まで積み上げてきた、
- 知識
- 経験
- スキル
- 成功体験
- プライド
などと距離を置き、新しい考えを受け入れなくてはならないからです
人間は変化することにストレスを感じ、現状維持をしたいという本能があります
ですが、決して変化できないということはありません
以下にご紹介する4つのマインドを意識することで、50代でもリスキリングを続けられるヒントが得られると思います
マインド1:アンラーニング
まず重要なのが、「アンラーニング」です
アンラーニングとは、
過去に習得した知識やスキル、価値観の中で陳腐化したものを捨て、新しく受け入れる態勢を整えること
のことです
長年培ってきた経験や知識は、確かに貴重なものです
しかし、時代とともに変化し、複雑になるビジネス環境の中で、必ずしも過去の成功体験が通用するとは限りません
リスキリングでは、過去の成功体験に固執せず、新しい知識やスキルを受け入れる柔軟な姿勢が必要です
そのためには、過去のスキルや経験や知識を一度リセットする、アンラーニングが必要になります
アンラーニングを行う具体的な方法については以下の記事を参考にしてください
マインド2:年下からも学ぶ
日本は年功序列や年上を敬う文化が根付いています
そのため、年齢が上がるにつれて、意識しなくても「自分は年下よりも偉くて、知識や経験が豊富」という考えを持ってしまっている方もいるかもしれません
アンラーニングのところでも書きましたが、今の時代は過去の知識や経験が通用しないことも多くあります
また、若い世代は生まれたときからデジタルデバイスに囲まれ、SNSが身近な存在です
彼らは常日頃から、ネット上のあらゆる罠に引っかからないように、情弱にならないようにサバイバルをしているのです
デジタルネイティブ世代とも呼ばれますが、デジタルの利活用に関しては一歩先を進んでいるというのが事実ではないでしょうか?
リスキリングには、年齢に関係なく学ぶべきところがあれば積極的に学ぶ姿勢が大切です
年下から学ぶことで、最新のトレンドや技術を効率的に習得することができます
また、異なる世代の価値観や考え方を理解することで、自身の視野を広げる効果も期待できます
いずれは年下の人が上司になる未来も来るでしょう
その時にプライドを捨て去らなければ、あっという間にいらない人というレッテルを貼られてしまいます
マインド3:リスクや失敗を恐れない
リスキリングにはリスクや失敗を恐れないマインドが必要です
リスキリングは今まで経験したことない新しい分野へのチャレンジですので、恥をかいたり、学習したことが成果にならなかったりすることもあります
その時に後悔するのではなく、失敗から学んで次に活かすことが大切です
今の50代の方は、安全や品質を重視するような環境で仕事を続けてきたので、失敗やリスクを受け入れることに抵抗があるかもしれません
しかし、今の時代は正解など分かりませんし、チャレンジすることで初めて分かることも多くあります
石橋を叩いて渡るのではなく、失敗は成功のもと言う精神で、チャレンジすることを心がけましょう
このような何事にも正解を求めてしまう考え方を『正解思考』といいますが、正解思考を改善するための方法については、以下の記事を参考にしてみてください
マインド4:成長を楽しむ
50代からのリスキリングは長い道のりとなります
物覚えも若い頃よりは良くないですし、なかなか成果が出ないかもしれません
その時に「全然ダメじゃないか」と自暴自棄になるのではなく、少しずつ変わっていく自分に目を向けることが大切です
リスキリングは、単にスキルを身につけるための手段ではありません
一生涯自分自身をアップデートし続けることでもあります
新しいことを学ぶ過程で、小さな成功体験を積み重ねていくことで、自信がつき、モチベーションを維持することができます
ぜひとも自分の日々の成長を楽しみながら、リスキリングを進めていきましょう
おわりに
今回は、50代でもリスキリングが必要な理由と、持つべきマインドについてご紹介しました
何度も言いますが、リスキリングは他人事ではなく、すべての人に必要なことです
人生は長いですから遅いなんてことはありません
自分の職を守るため、自分の理想の未来を実現するために、今からリスキリングに取り組みましょう
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