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現代社会人が必ず身につけるべき『アンラーニング』とは?

現代社会人が必ず身につけるべき『アンラーニング』とは?

みなさんは世の中を便利にしてくれる新しいテクノロジーやサービスなどに対して、よく理解もせずに受け入れなかったり、否定してしまったりすることはないでしょうか?

もし心当たりのある方は『アンラーニング』ができていないのかもしれません

長年の経験を通して培った価値観・スキルは、新しいものを受け入れることのハードルを高くします

私も以前は今まで新しいものに対して、否定から入ってしまってなかなか受け入れられないということも有りました

ですが、『アンラーニング』ができるようになってからは、前向きに色々なことを受け入れられるようになり、新しい価値観・スキルを獲得する受け皿ができました

『アンラーニング』はあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、今の時代を生きる社会人にとっては必須と言えるスキルです

今回の記事では

  • 『アンラーニング』とは何か?
  • 『アンラーニング』はなぜ必要なのか?
  • 『アンラーニング』の進め方

についてご紹介します

この記事を読めば『アンラーニング』について理解でき、新しいものを受け入れ、新たな自分になれるヒントを手に入れられると思います

執筆者情報

ときすけ

  • 30代会社員 & 副業ブロガー & 二児の父
  • 工場勤務からリスキリングした経験有り
  • ゼロからリスキリングを学べる情報を発信
  • Microsoft365系アプリ、生成系AIが得意
  • 社内のDX人材育成に従事
もくじ

アンラーニングとは?

『アンラーニング(unlearning)』とは、

過去に習得した知識やスキル、価値観の中で陳腐化したものを捨て、新しく受け入れる態勢を整えること

です

ただし、”捨てる”といっても、必要なものまで捨てる必要はありません

あくまで新しいものを受け入れるのを阻害している要因となるような知識や価値観・スキルなどは一旦リセットして、新しく受け入れる下地を作りましょうということです

中国の言葉に

古いものが去らないと、新しいものは来ない
 旧的不去, 新的不来(jiù de bù qù , xīn de bù lái)

というものがあります

本来はものに対して使われる言葉で、例えば長年愛用していた財布をなくしてしまった、といった時に「古いものが去らないと、新しいものは来ないよ」と前向きになぐさめる場合などで使います

確かに、何かを失うことは喪失感や残念な気持ちになるかもしれませんが、新しく変化できるチャンスであるとも捉えることができます

私はこの言葉が好きで、個人的にはアンラーニングにも通じるものがあると思います

社会人を長く続けていると、過去の成功体験やプライドで頭の中が凝り固まって身動きが取れなくなってきます

それを一旦ほぐし、頭の中を空っぽにして生まれ変わった自分を作ることが『アンラーニング』です

なぜアンラーニングが必要か?

時代背景

現代はVUCA時代と言われるほど変化の激しい時代です

VUCA(ブーカ)とは?

Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)

の頭文字を取った言葉で、目まぐるしく変化し、予測困難な状態を意味します

昨日まで常識だったことが、明日にはくつがえるなんてことも頻繁に起こります

ビジネスの現場や日常業務においても何が正解がわからないというシーンに出くわすことも多いでしょう

そんなときに、過去の経験や実績を頼りに正解にたどり着こうとするのは非常に困難です

やはり最先端のテクノロジーから学んだり、流行りの手法を試したり、試行錯誤することで道は開けてきます

ビジネス環境が刻一刻と変化する現代では、スキルが陳腐化するスピードも早いので、現状のスキルに固執せずにアンラーニングを行って、今求められるスキルや価値観にアップデートすることが重要です

リスキリングの準備として

新しい成長分野のスキルを身につけ、新しいキャリアにつくことを『リスキリング』といいます

日本でも『リスキリング』の認知が徐々に拡大してきており、日本政府も支援体制を整えている最中です

その『リスキリング』を始める際にまず初めに取り組むべきことが『アンラーニング』です

『リスキリング』には労働の自動化による失業を回避するという目的があり、身につけるスキルはデジタル分野のような未経験の領域になることが多いです

その未経験分野にトライするのに受け入れるマインドが整っていない状態では『リスキリング』はムダに終わるでしょう

ですので、まずは『アンラーニング』を行えるかどうかが『リスキリング』成功のカギとなります

アンラーニングを難しくする『現状維持バイアス』

未知のものや変化を受け入れず、現状維持を望む心理作用 を『現状維持バイアス』といいます

人間を含め、生き物は変化を嫌います

一度成功したやり方を繰り返したり、安定した状態を維持すれば当然生存にとっては有利となります

逆に変化はリスクとなるため、例え今より良い状態になりそうだとわかっても、失敗を恐れて現状にとどまりたいという意識が遺伝子レベルで刻まれているのです

この『現状維持バイアス』が『アンラーニング』を難しくしています

特にベテラン社員になればなるほど、今まで積み重ねてきたものが大きくなりますので『現状維持バイアス』も強くなるでしょう

『現状維持バイアス』については以下の記事でも触れていますので、あわせてご覧ください

アンラーニングの進め方

STEP

認識

アンラーニング』を進めるためにはまずこの『現状維持バイアス』を認識することが大切です

客観的に自分を洞察し、

  • 新しいものを受け入れようとせず、自分には合わないと決めつけてしまっている自分
  • 新しいもの否定したり、粗探しをしている自分

このような自分がいることに気づいた時に、「これは『現状維持バイアス』が働いているな」と理解しましょう

「どうせ◯◯なんでしょ?」

というような言葉が自分から出そうになったときは『現状維持バイアス』が働いているサインです

STEP

内省

現状維持バイアスがどこから来るのか?自分自身を振り返ることが内省です

  • 昔は良かったというノスタルジー
  • 過去の武勇伝から来るプライド
  • 現状を変えたくない、楽したいという気持ち

現状維持バイアスの多くはこのような感情から来ていると思います

このような過去の経験や学びによって得た価値観やこだわりのようなものと冷静に向き合ってみましょう

内省が難しい場合

内省を行うことは自分一人だけでは難しい場合もあります

普段関わりのない人たちと交流できるような場に足を運んでみたり、コミュニケーションを取ってみたり、刺激を与えるように心がけてみましょう

足を運ぶのに抵抗があるのであれば、まずはYouTubeなどで自分と違う価値観を持った人の情報発信を聞いてみるのも良いかもしれません

第三者の意見を取り入れることで、自分に対してまた違った見方ができるようになるはずです

STEP

取捨選択

内省ができて、新しいものが受け入れられない要因に向き合えたのなら、取捨選択を行いましょう

『アンラーニング』はすべての価値観やスキルを捨てるわけでは有りませんで、現在のビジネス環境、身につけるべきスキル、解決したい問題などから、何を残して、何を捨てるか、を明らかにしていきます

捨てるべきと理解しても、長年大切にしてきた価値観はなかなかリセットできませんし、それを変えていくことはとてもストレスのかかる作業です

ここでもやはり第三者の意見やアドバイスをもらうことが大きな助けになります

特に、『アンラーニング』をして変わることができたという経験がある方の意見は、自分の将来像や希望が見えてくると思いますので非常に効果的です!

もしそのような方が身近にいれば、積極的にどんな価値観を捨てて、どんな価値観に変化したのかを聞いてみましょう

アンラーニングからリスキリングへ

先ほども紹介しましたが、アンラーニングはリスキリングを始める上で最初に必要なプロセスです

アンラーニングができて、新しいものを受け入れるマインドセットができたなら、ぜひともリスキリングに取り組んでいきましょう!

人生100年時代と言われ、働く年数も長くなってきています

それなのに、テクノロジーの発達により労働が自動化され、人間の仕事が奪われつつあります

そんな中で何もせずに過去のスキルだけに頼っていると、いずれは職を失って路頭に迷うことはもはや他人事では有りません

今の時代を生き抜くために『アンラーニング』を身に着け、自分の新しいキャリアを手に入れるために『リスキリング』にチャレンジしてみませんか?

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